今、赤不動院では線香護摩法を伝授しております。
まずは、學びに続いて実習です。
実際に自分で護摩を焚いて、本番さながらに行います。
始めは、緊張と不安で押し潰されそうに、成ります。
護摩法は、例え何百何千と繰り返しても、初心忘れるべからず。
謙虚に謹んで行う事が、大切です。
奢る者の法は、法に非ず。
只の焚火であります。
密教を學ぶ者が何故減少傾向ににあるか。
私なりにに分析すると
①教えが難解であり、伝授がされ難い。
②法具、仏具が高額で、一代では揃え難い。
③形も様々で、購入が困難である。
④護摩法を実践するには、様々な法具、仏具が必要に成る。
以上、仕度を整え様とすれば、潤沢な資金が必要になるので御座います。
私はそれを、長年にわたり、『今回は、これが揃えられた』『次回は、あれを』
と言う様に、一つ一つを整えて来たのです。
合わせて、法の履修を欠かした事がありません。
正に密教とは多難な道でありますが、何故出来るか?
それは、お導きの力で御座います。
私は今日まで、様々な形でお計らいの力を頂いて参りました。
ある時は、護摩炉の鋳造師のお力添えを頂き、安価で、他に無い独自の護摩炉を誂えて頂きました。
この度は、御本尊様の巨大な御厨子を、木曾の檜で《一枚板》製作して頂き、それも原価で納入して頂きました。
また、宇賀神様の八角厨子、聖天尊の御厨子も、現在製作して頂いて居ります。
全ては、御本尊様、関係各位の皆様、信徒様、弟子、の皆様のお力添えの賜物で御座います。
在家から出家して42年る
恵まれた僧侶人生で御座います。
私は、恩返しの意味を込めて、これからも、誰でも學び、実習出来る、密教塾を目指して精進して参ります。
ついては、本物の密教法具を、安価で學ぶ者に提供出来る様に奔走して参ります。
密教を學び、実践し、平和の為に貢献したいと考えて居る方の、お出でをお待ちして居ります。
南無大日大聖不動明王尊
金剛合掌
赤不動院 院主 永作優三輝