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密教79 被る、 障り

同じ様な意味ですが、どんな神仏でも絶対にけなしたり傷付けてはいけない。
例え、イタズラでも大変な事態を招く結果になります。

私の過去の祈祷事例から、一つ挙げてお話しします。

ある有名人の方に頼まれて、その御宅に伺い驚きました。
門を入る前から只ならない気配を感じ、私は秘かに印を組み我が身を覆い、屋敷の中に入って行きました。

すると離れから、異様な気配を感じます。
尋ねると、この屋敷の跡継ぎの御長男が居る所なのである。

今回の祈祷を受けるのが、その御長男なのです。
別室に案内され、事情を聴いて納得しました。

御長男は、無神論者でワガママな性格。
どんな心霊スポットでも平気で、逆に罵倒し、供養のものも蹴散らす始末である。
私は内心、今日は大変な加持祈祷になることを覚悟せざるを得無かった…

御長男の居る離れに通され、まずはカウンセリングを開始した。

するとご本人の口から、事実が話され始めた…
彼は、旅行が好きで日本中を回った時に、イタズラ半分で、お地蔵様の顔につばをしたり、挙げ句の果ては、放尿まで…

そして言った言葉が
「祟れるなら祟ってみろ」

その後、原因不明の高熱とできものが…
祟り、障り、被る…が原因だと思い…また知る者もいない。
私は、この時点で知っていた…

原因が複数の祟りだと。
従って一度や二度の加持祈祷で、全てが祓えるとは思っていない。

ただ、どんな集団であっても、ボスが居るはずである。
このケースを最小限の状態に、納める方法は、他に無い…

私はボスと折衷する事にした。
印を組みボスとの交渉に入った…
ボスの正体を、ここに書くことは出来ないが、力の強い自然霊とお考え下さい。

これは、簡単にはいかない事は、解っている。
しかし、ここでやめれば本人は、おろか一族の者も、彼に関係した者もただでは済まない。

事は、そこまで切迫していたのである。

本人は自業自得であるが、一族と関係者までもを被害に合わせる訳にはいかない。

私は、秘策を使う事にした…
それは、祟神となった者達の本宮の大霊に、お願いする他は無いと考えた。

例えば、稲荷なら伏見大社、豊川稲荷という具合に、彼が汚した神々の本宮に使者を飛ばして謝罪供養をするのである。

大変な費用と労力を費やし、行う事になった。

私は、彼に汚した場所を全て思い出させ、使者を派遣した。
彼には、3日間の堂入りを命じ、一歩足りとも外に出る事を禁じた。

私は総指揮をとり、使者からの連絡を待つ間、護摩行に入った。

2日目も順調に供養が進み、3日目の深夜…私の元に知らせが入った。

彼が在ろう事か脱走…つまりつまり夜遊びに行ったのである。
信じられない愚行である。

私は、祈祷を続けた…
そして夜が明け、皆は、無事に乗り切れた。

それからしばらくして、警察からの電話で、全員が愕然とした。

彼が死んだのだ。
ドブ川の中で、汚物まみれの姿になり…

みなさん、神仏を信じ無くとも大丈夫です。
信じたくなければ、信じなければ良いのです。
そのかわり関わる必要もなければ、穢す必要も無いのです。

彼は、自分がした事を、最後に自分が味わう事になったのです。

南無大日大聖不動明王
金剛合掌

by kongousan-akafudo | 2016-01-15 06:00 | 赤不動明王院通信
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