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密教61 護摩法

護摩法は、目的に依り様々な法具があります。
護摩炉も目的に依り変わります。

分かりやすく言えば、円形炉、三角炉、四角炉。
名称は、此処では書きませんが、密教には様々な法が存在する様に、法具も多種多様であるので御座います。

中でも、比較的簡素に出来る護摩法が線香護摩であります。
しかし、誰にでも出来る訳では御座いません。
専門的に學び、修練を積まなくてはなりません。

よく聞く話で御座いますが、線香護摩は煙いと。
それは、行う人が、本物の行を積んで居ないからであるのです。

ちなみに、私が厳修する時は、煙はほとんど出ません。
線香護摩でも、炎はかなりの高さが上がります。
そして、線香護摩の良いところは、炎そのものが供物であることです。

私の寺では、護摩炉の落としを二種類、誂えてあります。
護摩木用の落とし、線香護摩用の落としであります。
私は、依頼者様の御祈願内容に合わせ、線香か護摩木かを選択致します。

線香護摩と言っても、普通の線香ではありません。
私の寺では、特別に京都の専門店から納入して戴いております。

一回に使用する量は決めて居りませんが、だいたい十束以上使います。
線香護摩の焚き方も、様々な状況に応じて行います。

お知りに成りたい方は、専門家に教えを請われる事をお勧めします。
決して、見よう見真似でやってはいけません。

被ります。

専門家の指導を受け、正しく行なって下さい。

お寺でも、祈祷寺以外ではやって居ませんので、普通のお寺で聴いても教えて頂けません。
また、護摩法は師匠について伝授を許された方しか出来ません。

私の寺でも、限られた者にしか伝授して居ません。

護摩法は、遊びでは無く供養法なのです。
真摯に取組み、謹んで厳修させて頂く心が大切なのです。

全ては、御仏の思し召しなのです。

南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
赤不動院 院主 永作優三輝





by kongousan-akafudo | 2015-12-22 06:00 | 赤不動明王院通信
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