護摩法は、目的に依り様々な法具があります。
護摩炉も目的に依り変わります。
分かりやすく言えば、円形炉、三角炉、四角炉。
名称は、此処では書きませんが、密教には様々な法が存在する様に、法具も多種多様であるので御座います。
中でも、比較的簡素に出来る護摩法が線香護摩であります。
しかし、誰にでも出来る訳では御座いません。
専門的に學び、修練を積まなくてはなりません。
よく聞く話で御座いますが、線香護摩は煙いと。
それは、行う人が、本物の行を積んで居ないからであるのです。
ちなみに、私が厳修する時は、煙はほとんど出ません。
線香護摩でも、炎はかなりの高さが上がります。
そして、線香護摩の良いところは、炎そのものが供物であることです。
私の寺では、護摩炉の落としを二種類、誂えてあります。
護摩木用の落とし、線香護摩用の落としであります。
私は、依頼者様の御祈願内容に合わせ、線香か護摩木かを選択致します。
線香護摩と言っても、普通の線香ではありません。
私の寺では、特別に京都の専門店から納入して戴いております。
一回に使用する量は決めて居りませんが、だいたい十束以上使います。
線香護摩の焚き方も、様々な状況に応じて行います。
お知りに成りたい方は、専門家に教えを請われる事をお勧めします。
決して、見よう見真似でやってはいけません。
被ります。
専門家の指導を受け、正しく行なって下さい。
お寺でも、祈祷寺以外ではやって居ませんので、普通のお寺で聴いても教えて頂けません。
また、護摩法は師匠について伝授を許された方しか出来ません。
私の寺でも、限られた者にしか伝授して居ません。
護摩法は、遊びでは無く供養法なのです。
真摯に取組み、謹んで厳修させて頂く心が大切なのです。
全ては、御仏の思し召しなのです。
南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
赤不動院 院主 永作優三輝
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