経典とは、教科書なのであります。
人の生き方から、森羅万象の理を知らしめる為の教科書なので御座います。
教科書の次に来るものは実践であり、正しく進む努力なのであるのです。
他に捉われず、信じ進み、実践する時、神仏の本当の御加護を理解します。
そして、慈悲の深さに涙する時、お計らいの力が働きます。
広義で言えば、御加護を賜わって居ない方は存在致しません。
私は、不幸せ、何も上手く行かない。
上手く行く必要は、ありません。
棚から牡丹餅は、ありません。
全ては、原因結果であり、原因が無ければ結果は生じないのです。
では、何もしなければ良いのか？
結果は、何もしなければ、何もしなかった結果。
餓死が待つだけであります。
結果を恐れる必要は、ありません。
結果を學び、活かす事が大切であり、結果を経験に変える事が、後に感動と成り、貴方の宝に変わるのです。
私の密教塾に於いて塾生に學んで欲しい事は、術技より精神論なのであります。
術技を伝授するのは、容易い事です。
私の元で半年も修行を積めば、誰にでも可能な事であります。
しかし、精神論は一生を費やしても到達を観ません。
私も六十を過ぎても、まだまだ修行中の身。
到達はしておりません。
それは、私が馬鹿だからかも知れませんが...
賢く、聡明な方々は、到達して居られると思います。
私は、愚であります。
自分の愚を、誰よりも知って居るから學びます。
己れを知る事が、明日への階段を登るチャンスと、私は心得ます。
今、悩みの中に居る人、苦しみの中に居る人、私と一緒に學びませんか？
私は、良い答えを出せません。
私は、貴方を救えません。
私は、愚かな人間なのだから。
全ての事に答え、全ての事を成就に導けるのは、赤不動明王尊様で御座います。
私は道具である事を誇りに、これからも精進潔斎して参ります。
南無大日大聖不動明王尊
